深夜の交差点で就業規則を考える
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
深夜の交差点で信号待ちをしていると、ふと就業規則のことを思い出します。
就業規則を作るときに、
「こんなことまで書く必要があるのか?」
「こんなことまで書かなくても常識で分かるだろう」
と思うことがあります。就業規則に記載される文言には、
「〜しなければならない」
「〜してはならない」
など、強制する内容が多く、労働者側から見ると「学校の校則のようで読みたくない」と感じられるかもしれません。
詳細な規則なんてなくても口で言えば分かるだろう、と思うこともありますが、深夜の交差点で信号待ちをしていると、「やっぱり規則とその運用は必要だな」と思い直します。
赤信号を無視する自動車は多くありませんが、赤信号を無視する歩行者は多いです。
深夜の小さな交差点では、(実感として)その割合は特に顕著です。
「急いでいるから?」
「誰も見ていないから?」
「罰則が適用されないから?」
いろいろな理由が考えられますが、自動車の場合は、急いでいても、誰も見ていなくても、赤信号で停止していることが多いので、罰則適用の有無が影響していると思われます。
法律上は自動車にも歩行者にも罰則はありますが、実際に取り締まられるのは自動車のほうが多く、歩行者は見逃されていることが多いと思います。
会社の中で規則違反が起きたらどうでしょうか?
・急いでいるから終業時刻前に退勤する。
・誰も見ていないから仕事中にインターネットで株取引をする。
就業時間中は労働の義務がありますので、これらは明らかに規則違反です。
教育・指導することはもちろんですが、場合によっては就業規則に基づいて罰則を適用することも必要です。
就業規則に服務規律や罰則が記載されていても、従業員への周知や運用がおろそかになると規則は形骸化してしまいます。
そんなことを深夜の交差点で感じました。
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