「金」と「と金」と「名ばかり管理職」
こんにちは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
先日、「人事労務に必要なことは全て将棋に詰まっている」というタイトルで、セミナーの講師を務めさせていただきました。
セミナー終了後には、参加された方の質問に対し、私が30秒以内で“将棋に関連づけて”回答するゲームが行われました。30秒以内に回答できれば私の勝ち、それができなければ私の負けです。
そのときにいただいた質問の一つは、
「名ばかり管理職を将棋で例えるとどうなりますか?」
でしたが、結果は・・・残念ながら時間切れで私が負けてしまいました。
そのあとに行われた懇親会場では、頭の中で将棋と人事労務の共通点を連結している自分がいました。
ととのいました!(心の声)
私は管理職を「金」に例えることがあります。「歩」だって一歩ずつ前進して相手の陣地に入れば「と金」に成り、斜め前や横に移動したり、ときには後ろに引いたりすることもできるようになります。
ただし、「金」であれば相手に取られても「金」のままですが、「と金」は相手に取られると「歩」に戻ってしまいます。「と金」の語源は「鍍金(金メッキ)」という説があり、メッキが剥がれると「金」の役割を果たせなくなってしまいます。
また、「金」は王将に寄り添って、王将を守る役割を果たすことが多いのですが、「と金」が王将を守る機会は少ないです。「歩」が相手の陣地に入らないと「と金」にはなれないので、自陣にいることが多い王将を守る機会はほとんどないんです。
管理監督者とは、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者をいいますので、
「金」は「管理監督者」
「と金」は「名ばかり管理職」
「と金」を管理監督者として扱うと、メッキが剥がれたときに企業側のダメージが大きいのでご注意くださいね。
そんなイメージで改めて回答させていただきました。即興は難しいですね〜
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