「打ち歩詰め」と職場のコミュニケーション
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
将棋にはちょっと不思議なルールがあり、「打ち歩詰め」は反則です。持ち駒の歩を相手の王将の前に打って詰ませてはいけないんです。これに対して、既に盤上にある歩を前進させて相手の王将を詰ませること、つまり「突き歩詰め」は反則ではありません。
「打ち歩詰めに詰みあり」という格言もあります。打ち歩詰めになってしまう局面では、歩を打たずに詰ませる方法が他にあるというものです。でも、実戦ではなかなか他の手が見つからないんですよね・・・(汗)
ところで、歩を打って詰ませてはダメという点は、職場のコミュニケーションにも通じると思います。
例えば、転職した初日に転職先の社長に対して、
「この会社は全然ダメですね!前の会社では社長が誰よりも早く出社していましたよ!!」
などと言ってしまったのでは、
「ケンカを売ってるのか!」
ってことになりかねません。仮にその意見が正しくても、別の言い方やタイミングがあると思います。いきなり否定的な言い方をされたら、言われた社長も面白くないのではないでしょうか。
ただ、一方では、(言い方は別として、場合によっては)入社したばかりの社員の意見を受け入れることも必要だと思います。新人の意見を聞くことによって、今の組織に足りないものが見えてくるかもしれませんし、それによって組織が活性化する可能性もありますからね。
「打ち歩詰め」は反則ですが「突き歩詰め」は反則ではありませんので、いきなり王手をかけるのではなく、ひと呼吸置いてタイミングを見て王手をかけるほうが良い結果を得られるかもしれません。
職場のコミュニケーションでも、ひと呼吸置いてみては?
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