審判がいなくても・・・円満な労使関係
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
ちょっと意外かもしれませんが、将棋には審判がいません。棋譜を読み上げる人や記録をする人はいますが、武道やスポーツのように勝ち負けを判定する審判はいません。(将棋大会等には審判長がいますが、個別の対局に付きっきりで勝ち負けを判定することはほとんどありません。審判長は事前のルール説明や対局者同士でトラブルが発生したときに対応します)
勝負事に審判がいないのは意外ですが、最終的な勝ち負けは対局者同士が判定します。ほとんどの場合は、敗者が「負けました」と言って対局が終了します。(アマチュアの場合は、自分が負けたことに気付かずに「詰んで(負けて)いますよ」と相手から言われることもありますが・・・)
プロやアマチュア有段者クラスになると、最後の一手まで指さず、自分の王将が詰むまでにまだ数手から十数手程度あるにもかかわらず自ら負けを宣言(投了)します。
私が投了した局面です。完全に負けましたm(_ _)m
将棋は性善説のうえに成り立っていると言われています。対局者がルールを守って、お互いを尊重して対局するため、最後の一手まで指すのは相手の実力を信用していないことになるからです。
対局前には、「お願いします」
対局後には、「ありがとうございました」
で、終わります。
会社の場合はというと、就業規則に懲戒規定を入れることが多いので・・・性善説というわけにはいかない場合があります。
それでも、労使ともに、
入社時には、「お願いします」
退職時には、「ありがとうございました」
と、お互いに感謝と尊敬の気持ちを持ち、退職後も円満な関係が続くことを望みたいものです。
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