ヒューマントレジャーサポートオフィス

武相荘に行って、いろいろ感じたこと

2014年4月6日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

今日は、町田市にある武相荘に行ってきました。武相荘の存在は以前に知人から聞いて知っていましたが、先日テレビで武相荘が紹介されていたこともあり、やっと訪れることができました。

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武相荘の入り口付近より

(以下、敬称は略させていただきます)

武相荘は、白洲次郎と白洲正子のご夫妻が、農家を買い取って暮らしていたところです。白洲次郎は、第二次世界大戦後にGHQとの折衝にあたり、GHQから「従順ならざる唯一の日本人」と思われていたそうです。また、白洲次郎は東北電力の初代会長であり、東北電力に約20年間勤めさせていただいた私としては、NHKドラマスペシャル白洲次郎を観ていたこともあって、以前から武相荘に行ってみたいと思っていました。

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雷が鳴って強い雨が降りましたが、なんともいえない心地良さを感じました。

書斎には歴史を感じる蔵書が多数あり、土間を洋室に変えて床暖房もありました。屋内が田の字型になっている農家のほうが、空間を自由に使えて暮らしやすかったようです。(室内は撮影禁止のため残念ながら写真はありません)

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町田市指定史跡なんですね

帰りに立ち寄った書店では白洲次郎と東北電力に関連する本を購入したました。実はこれも気になっていた本で、日経BP社が発行している「電力と震災」(町田徹著)です。

まだ全部は読んでいませんが、著者は3年にわたって取材されたそうです。

・東日本大震災が発生したとき、東北電力の女川原子力発電所(宮城県)が冷温停止し、地元の被災者数百人を敷地内に受け入れたこと。
・被災からわずか44分後には、早くも、新潟支店と管内12の営業所から復旧支援部隊の第一陣(375人)が出動したこと。
・「今後30年以内に必ず来る」と予測されていた宮城県沖の大地震に備えて、「軍隊並み」と言われる厳しい訓練を積み重ねてきたこと。
・ピーク時に466万件に及んだ停電を3日後に80%、8日後に94%解消したこと。
・東北電力は、甚大な設備被害を受けたにも関わらず計画停電を回避したこと。
・「法令さえ守っていれば十分。義務は果たしたことになり、何かあっても責任を免れられる」という風潮が日本中にはびこる中で、東北電力の技術者は「それだけでは足りない。結果として事故が起きることもいけない」というプライドを保ってきた。

個人的には、新潟支店管内に約20年間勤務していたため、復旧支援部隊の素早い出動の部分を真っ先に読みました。かつての仲間達の想像できないぐらいのご苦労と、復旧に尽力された姿には頭が下がります。「軍隊並み」かどうかは分かりませんが、確かに日頃から厳しい訓練が積み重ねられていました。私は技術職ではなかったため、直接現場へ行くことはほとんどありませんでしたが、停電が発生した際には、連絡があれば電話対応や後方支援等のために即出社していました(大きな地震の場合は連絡がなくとも出社していました)。また、何か事故が起きれば全ての職場で事故検討会が繰り返され、その対策を全員で共有していました。

当時の事業所トップの言葉で、印象に残っている言葉があります。安全のABCについて仰った言葉で、『A:当たりまえのことを B:バカみたいに C:ちゃんとやる』です。当時、毎朝、指差呼称していた標語も覚えています。『安全は、ひとつひとつの積み重ね、必ず守ろう決めたこと!』『安全に、手抜きはないぞ、駄目を押せ!』『安全は、声で確認、目で確認、そして心で再確認!』

かつてお世話になった会社を応援しながら拝読したいと思います。

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