長考に好手なし!?・・・行動してみて修正する
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
将棋には、「長考に好手なし」という格言があります。将棋の羽生善治三冠の著書『直感力』には、
「長く考えたからといっていい手が指せるわけではないのだ。むしろ長く考えているのは迷っているケースが多いからで、創造的に考えていることは少ない。」
更に、
「つまり、ある程度の道のりまでは来ているのに、そこから先を、考えているより迷っている、決断しきれずにいるだけというケースが非常に多いのだ。」
と記載されています。
私自身の経験としては、社会保険労務士試験に合格した平成16年11月から、当時勤めていた電力会社を退職した平成18年7月までの間、自分の将来の方向性について長考することになりました。20年間お世話になった会社を辞めていいのか?独立して成功できるのか?など、どちらの方向に行っても否定的な考えが頭に浮かび、思考が停止するほど迷っていました。最後の決め手は、占いで「今期が12年に一度の幸運期」という記事を見たからです。結局そんなものなのかもしれません。それでも、迷った部分も含めて長考した期間は無駄ではなかったと思います。もっと短期間で同じ結論を導き出すことができたのかもしれませんが、長考していた期間に覚悟ができたと思いますので・・・
先日行われた将棋名人戦第3局では、挑戦者の羽生善治三冠が2時間9分も長考し、勝利したそうです。次の一手を指すために2時間以上も長考することは、プロでなければ難しいことだと思います。
対局後のインタビューで羽生三冠は、途中まで2年前の名人戦第3局と同じ進行だったことを聞かれ、
「自分で実戦を指したあとも、その後も何局か公式戦であったので……。ちょっとどうなるかと思ってやってみた」
と答えています。名人戦の場で新たな展開を試してみる、本当に凄いと思います。
よく考えて、決断したら思い切って試してみる、そのほうが良いのかもしれません。
長考が必要な場合もありますが、ある程度考えたら実際に行動し、もしも違っていたら別の方法を試してみる、最近ではそう思えるようになりました。
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