秋田の短い夏の夜
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
いつ以来か覚えていませんが、おそらく20数年ぶりに秋田の竿燈祭りを観てきました。
子供の頃はよく観に行ったものですが社会人になって秋田を離れたこともあり、最近は足が遠のいていました。
竿燈祭りそのものは基本的に昔も今も変わっていないと思いますが、自分が歳を取ったせいなのか、竿燈の担ぎ手が随分若く感じられました。
私も子供の頃に地元の練習会に参加したことがあり、そのときは小若(子供用の竿燈)を持ち上げるのも大変で、少し傾くと一人では体制を立て直すことができませんでした。
子供の頃は掃除用のモップなどを竿燈のように手の平に乗せて遊んでいましたが、本物の竿燈は重さも長さも全然違うためバランスを取るのは容易ではありません。
久しぶりに間近で竿燈を観た感想は、子供の頃に感じた「楽しい」とか「面白い」ではなく、「伝統」とか「祈り」のような荘厳な印象を受けました。
もともと竿燈祭りは、真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事が原型となっているようですのでそれも納得です。
独特の笛の音の中で繰り広げられる妙技は、武道の型のようでもあり、秋田の夏の夜に幻想的な光と音を奏でてくれます。
秋田の人は「地元には何もない」と言うことがあります。私もそう思っていた時期がありますが、実際には何もないわけではなく、そこにいると当たり前過ぎて見えなくなっているだけだと思います。
竿燈祭りのような伝統行事に限らず、山や海など自然そのものに価値があることを、東京に住むようになって改めて感じる今日この頃です。
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