健康経営
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
私が健康経営に関わるようになってから早いもので1年以上が経過しました。
健康経営とは「従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践すること」と定義されています。
15歳から64歳までの生産年齢人口が減少していくのは分かりきっていますので、高齢でも健康な状態でいかに働いてもらえるか、働きやすい環境になっているか、が労働力確保のポイントです。
アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムという言葉があります。
前者は病気で欠勤や休業している状態、後者は何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、業務遂行能力や生産性が低下している状態をいいます。
アブセンティーイズムは明らかに仕事をしていないので従業員の健康問題に気づきやすいのですが、プレゼンティーイズムは従業員が出勤しているため軽視されがちです。
例えば、インフルエンザなら休むが、風邪なら無理をして出勤する従業員は多いと思われます。
本人は多少体調が悪くても気合と根性で出勤しますが生産性は上がりません。
その姿勢を上司や同僚が高く評価する場合もありますので、そうなってしまうと職場全体が多少の体調不良でも出勤するのが当たり前という雰囲気になってしまいます。
ある研究結果によると、プレゼンティーイズムによる労働損失は、欠勤による労働損失の約2倍にあたるとされています。
体調不良のまま仕事をしても集中力が低下し、生産性も低下しますので、そのときは早めに休んだほうが結果的に労働損失を減らすことができます。
体調が悪いときはお互いさまなので、休んでも仕事が回る体制づくりを職場で話し合ってみませんか?
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