仕事を通じて見える景色
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
組織が大きくなってくると、自分たちが作っている商品やサービスがどのようにお客さまの手元に届き、どのような感動を与えているのかが見えづらくなってきます。
製造から販売までを 一人でやっている個人事業主であれば、お客さまの反応を直接見たり聞いたりすることができ、それによって喜びを感じたり、反省したりすることもありますが、組織が大きくなって、製造、 営業、総務等に役割が分かれてくると、そうもいきません。
私が電力会社に勤めていたとき、地震や台風等で停電した地域の復旧作業をした社員は、お客さまから直接感謝される機会がありましたが、お客さまと直接対応することのない部署の社員はそのような体験をすることが難しい状況でした。
なんのため、誰のためにその仕事をしているのか?日常の業務に流されてしまうと、本来の目的を忘れてしまいがちです。
たとえ経営理念や社是、社訓を掲げていても、それが一人一人の社員に浸透していなければ、各部署のローカルルールや個人的な解釈で行動してしまうかもしれません。
水を満タンに入れてバケツリレーをするとき、急いでいると、どうしても水がこぼれ落ちてしまいます。
それはある程度仕方のないことですが、減った水を補充する際には濁っていない水を入れることが大事だと思います。
濁った水を入れてしまうとバケツの水全体が濁ってしまいますので、できるだけ純水を入れるように心がけたいものです。
会社であれば、やはり機会あるごとに全員で経営理念を確認し、現場で聞いたお客さまの声を共有しながら、バケツの水が濁らないように補充していくことが大事なんだと思います。
私が人間将棋に出たときにも実感したのですが、
対局者(駒に指示をする人)が見ている景色と、
駒役の私が見ている景色、そして
観客から見える景色
には明らかに違いがありました。
前線で頑張っている社員や守りを固めている社員達を活かすのは、経営者の最も大きな仕事なんだろうと思う今日この頃です。
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