ヒューマントレジャーサポートオフィス

モノより思い出

2019年10月16日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

いつもお世話になっている生命保険営業マンの方(Tさん)のエピソードが興味深かったのでご紹介します。

Tさんは以前に楽器店に勤めていた経験があり、どんな楽器でも演奏することができる楽器大好き営業マンです。

その楽器大好き営業マンのTさんが楽器店で店長をしていたときに、一度だけ部下のスタッフを厳しく指導したことがあるそうです。

ある高校生がギターを注文し、待ち焦がれていたギターを店頭に取りに来たときのことです。

お店のスタッフは、ギターの入った箱を開けずにそのまま高校生に渡して帰してしまい、それを見ていた当時店長のTさんは、スタッフに対して厳しく指導したそうです。

(私はこの話を聞いたとき、箱の中のギターが注文の品に間違いないかどうかを高校生に確認せずに渡したことを指導したのかと思いましたが、(それもあるかもしれませんが)Tさんが厳しく指導した点はそこではありませんでした。)

Tさんは、

「なんでそのまま渡して帰らせてしまったんだ!!」

と言ってすぐに高校生を追いかけて店に呼び戻し、店内のスタジオでそのギターを大音量で弾かせてあげました。もちろん、高校生は大喜びです。

楽器が大好きなTさんは、ワクワクしていた高校生の気持ちを察し、人生初のステージをプレゼントしたかったそうです。その高校生にとっては人生で初めて買ったギターだったらしく、一生に一度の大切な思い出になったようです。

ちなみに、Tさんがそのような販売をしていたのでリピーターが増え、数ある同社の楽器販売店の中でダントツの売上を記録していたそうです。

まさに「モノより思い出」、自動車のCMみたいですね。

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