将棋で同一労働同一賃金
2020年11月15日
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
2021年4月には中小企業にもパートタイム・有期雇用労働法が適用され、正社員と非正規雇用労働者との間の不合理な待遇差が禁止されます。
もしも待遇差がある場合、その違いを設けている理由を確認し、待遇差が働き方や役 割などの違いに見合っているかどうか、不合理かどうかを確認する必要があります。
不合理かどうかは以下の4つの要素について比較します。
・業務の内容
・責任の程度
・配置等の変更の範囲
・その他の事情
その結果、もしも待遇差が不合理であれば見直しが必要になってきます。
同一労働同一賃金に違反しても法的な罰則はありませんが、従業員から訴訟を起こされるリスクがあります。
10月に同一労働同一賃金に関する5つの最高裁判決が出ましたが、個別の事案ごとに事情が異なるため必ずしも非正規雇用労働者に退職金や賞与を支払わなくてもOKというわけではありません。
※出典:10/15 毎日新聞
無理やり将棋で例えるとしたら、
「と金」と「金」は動ける範囲は同じですが、「と金」は相手の陣地で攻めることが多く、「金」は 攻めにも守りにも活用します。
王将を守る機会が多い「金」は責任重大ですので、「と金」と必ずしも同一労働というわけではありません。
見かけ上の動きは同じでも責任の程度が異なる場合、就業規則 (賃金規程)や人事評価の仕組み等を整備し、その違いを見える化するようにしましょう。
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