採用方法もいろいろ
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の特定社会保険労務士 山岡 です。
先日にご紹介をいただいたIT企業の採用方法は、個人的にとても興味深いものでした。
それは…「将棋採用」です。
私は思わず「何ですか?それ!?」と、叫んでしまいました。
将棋採用とは、社内の将棋の実力者と対局をして勝った場合に 最終面接に進める採用試験とのこと。
応募者には、元奨励会員 やアマチュア有段者の方が多いそうです。
奨励会とは、将棋のプロ棋士養成機関であり、三段から6級までで構成されています。
三段になるとリーグ戦を半年単位で行い、上位二名が四段に昇段し、晴れてプロ棋士になれます。
つまり年間に四名しかプロになれない厳しい世界です。
しかも26歳 までにプロ棋士になれなければ奨励会を退会しなければならないため、プロ棋士になれるのは、ほんの一握りです。
ちなみに奨励会の6級でもアマチュア四段から五段程度以上の実力があ りますので、相当強い人が応募しているようです。
なぜ将棋採用なのか?
将棋が強い人は、処理の流れを矛盾なく組み立てていくプログラミングに向いているらしく、そのような人材を獲得するために将棋採用をしているそうです。
将棋は、一つの局面で平均80手ほどの選択肢があると言われています。
人間が限られた時間 内にその全てを読むことはできませんので、二択から三択程度に絞り込みながらその先を読み進めます。
どうやらこのような思考がプログラミングと似ているようです。
私はアマチュア二段ですので決して強いとは言えず、エクセルのVBAを少し学んだ程度ですが、それでも両者の面白さや共通点はなんとなく理解できます。
採用方法もいろいろ…ですね。
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