裸の社長を守るもの
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
以前のブログでは、労働法で理論武装した社員を将棋の穴熊囲いに例え、一方で社長は裸のようなものであることを書きました。中には義務を果たさずに権利だけを主張する社員もいますので、職場の秩序が乱れないように、守るべきものはしっかりと守りたいところです。
そこで、穴熊囲いと対局になるような囲いはというと・・・
「中住まい」という囲いがあります!
穴熊囲いと違って王将のそばに金や銀がいないので守りは弱いのですが、必要に応じて金や銀を守りや攻めに使うことができます。
必要なときに守りや攻めに協力するという点では、社会保険労務士もそれに近い存在かもしれません
いつもそばにいることはできませんが、リスクを予測して助言したり、成長に向けて提案したりしますからね。
『歩を「と金」に変える人材活用術 盤上の組織論』(羽生善治氏と二宮清純氏の共著)には、中住まいについて次のような記載がありました。
「戦国時代の戦なんかも、そうですよね。堀をめぐらした大坂城に豊臣家が立てこもった。まあ、堀は徳川家康に埋められちゃうわけだけども。あの戦法なんか、完全に穴熊です。でも、立てこもったままで援軍が来ないなら、力を発揮しようがない。やっぱり外との連係なしに籠城するなんて無理ですよ。城にこもっていても、兵糧攻めにあったり、水攻めにあったりするだけですから。だから、どこかの段階で、前線で戦うという選択をするべきだった。」
(引用ここまで)
組織の内部を固めることも大事ですが、外部の専門家の協力を得て、空いているスペースを有効に使って次の一手を考えることも効果的です。外部の専門家である社会保険労務士として、そのような存在でありたいと思います。
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