ヒューマントレジャーサポートオフィス

将棋倒しになる前に

2014年6月2日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

最近は暑い日が続きますね〜

今年は冷夏の予報だったと思いますが、予報はあくまでも予報なんですね・・・(汗)
でも、暑さに負けず、今回も将棋で人事労務をお伝えしたいと思います!

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将棋倒しは、遊びとしては楽しいのですが・・・

将棋の駒を使った遊びに「将棋倒し」があります。駒を立てて並べ、最初の駒を倒すと次々と駒が倒れていく遊びです。駒を並べている途中で誤って倒してしまい、最初から並べ直した経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。

将棋倒しは、遊びとしては楽しいのですが、お祭りなど大勢の観客が集まる場所で、人が次々に将棋倒しになって大きな事故につながったこともあり、マイナスのイメージもあります。

将棋倒しは、一度倒れ始めると大きな力がかかるので途中で止めることは難しいです。遊びであれば、最後まで奇麗に倒れたほうが良いのですが、事故につながる将棋倒しは防ぎたいですよね。

人事労務に関することはというと、未払賃金の問題がイメージしやすいと思います。例えば、一人の従業員が未払賃金について労働基準監督署へ相談した場合、本人だけでなく他の従業員にも波及し、未払賃金の額が膨れ上がることがあります。

いろいろなケースが考えられますが、例えば、昨年に放送されたダンダリン労働基準監督官では、始業前の体操について、それが義務でないことを理由に主人公のダンダリンが拒否している場面がありました。

労働時間とは、使用者の指揮命令下に置かれている時間をいいますので、従業員に始業前の体操を強制すると、その時間も労働時間に含まれてしまいます。終業後の研修等に参加を強制する場合も同様です。その分の賃金を支払っていれば良いのですが、労働時間であることを認識せずに賃金を支払っていないと、意図しない未払賃金が積み上がっていることになります。

体操をすることや研修を受けることが「強制」だったり「義務」になっていたりすると、従業員としては、拘束されているのに賃金を払ってもらえないのはおかしいんじゃないか?と疑問を持つようになります。そのような小さな疑問が少しずつ不信感に変わり、結果として会社は、対象となる全ての従業員へ未払賃金を支払うことになるかもしれません・・・

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小さな疑問の段階で対処すれば倒れずに支えることができるかもしれません

将棋倒しになる前に、早めに対処・改善をしましょう。

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