攻めたくてウズウズしても「着手をする前に四つの香車を確認しなさい」
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
昨日までは暑くて汗だくになっていたのですが、今日は一転して肌寒い一日でした。
明日は台風が直撃しそうなので、外出する際には特に注意しなければ・・・
今日もいつものようにNHKの将棋番組を観ていたら、やっぱりプロは凄いと思う局面がいくつもありました。特に攻めているときの守りには驚かされます。自分が攻めているときは守るのが面倒になることがありますが、やっぱりプロは違います。相手を攻めきれないと判断すると、自陣の王将を守ります。また、それを解説しているプロ棋士も「ここは(攻めている局面ですが)守るかもしれませんね。」と、的確に予想するのですから驚きです。
将棋の羽生善治名人の著書『大局観』には、
『将棋には、「着手をする前に四つの香車を確認しなさい」という言葉がある。四つの香車というのは、通常、盤上の四隅に配置されている。つまり、それらを見て確認すれば盤の全体を見ることになり、見落としなどのうっかりミスが無くなる。」
と記載されています。
2四歩と攻める前に四つの香車を確認する余裕があれば、まずは守りを優先することができたはずです。
人事労務の面では、創業間もない会社は売上げを伸ばすことに集中しがちになり、労務管理が疎かになることがあります。「労働条件を書面で通知していない」「労働時間を管理していない」など、未払賃金問題に発展するケースが典型的かもしれません。売上げを伸ばすことも大事ですが、人を雇い入れたら最低限の書面作成や管理は必要です。ご注意ください。
自分自身も、新しいことを始めようとする場合や、仕事のご依頼を受ける場合などには、この格言を思い出すようにしています。
「着手をする前に四つの香車を確認しなさい」・・・あらためて心に刻みたいと思います。
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