定年退職するまでに納める社会保険料の額は?
2017年11月30日
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
先日、セミナーで年金制度について話す機会がありました。
年金(社会保険)の話をするときに私が毎回質問することは、
「定年退職するまでに納める社会保険料の額をご存知ですか?」
です。
前提条件は以下のとおりです。
- 社会保険料を納める期間は22歳から60歳までの約38年間
- 月給は20万円でずっと昇給せずに定年まで同額で賞与なし
- 社会保険料は健康保険料と厚生年金保険料とし介護保険料は含めない
- 社会保険料は本人負担分と事業主負担分の合計
この条件でどれくらい納めると思いますか?
参加者の回答で一番多いのは、
「1,000万円〜1,500万円程度」
ですが、実はと言うと、概算で…
約2,600万円です。
※ 20万円×(9.91%+18.300%)×12月×38年
<参考:健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京都)>
加入している健康保険組合等によって実際の額は異なりますが、いずれにしても定年までには昇給するでしょうから、もっと多くの社会保険料を納めることになるでしょうね。
よく人生で最も高い買い物は不動産と言われますが、2番目(もしかしたら1番目?)は社会保険料かもしれません。
これだけの額を納めるのであれば、
「もっと社会保険に興味を持って欲しい」
いつもそんな思いでお話をしています。
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