知らないことさえ知らない
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
学べば学ぶほど何も知らない自分を発見することがあります。
サラリーマン時代にファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得講座を受講したときのことです。
当時は、入社15年程経過した頃だったので、私自身が経験した部署・部門に関することは概ねわかっているつもりでした。
ところが、いざ受講してみると、講義を聞いてもイメージすらできない内容もあり、自分がいかに狭い世界で生きているのかを思い知らされました。
FPの試験は、社会保険、公的年金、生命保険、損害保険、金 融資産運用、税金、不動産、相続・事業承継など、幅広い範囲です。
私のサラリーマン経験では、全く扱ったことのない分野も多く、比較的身近な社会保険や公的年金ですら、給与明細書の控除項目に保険料の額が記載されている程度の認識しかありませんでした。
それでもなんとかFP資格を取得し、その後の社会保険労務士資格取得につながりました。
現代は、インターネットで検索をすればある程度のことは調べられますが、検索をしないことについては、知らないことさえ知らない可能性があります。
自分が知らない領域を認識していれば、それを学んだり調べたりすることも可能ですが、自分が知らない領域を認識していなければ、それを学んだり調べたりすることもありません。
私は社会保険労務士として仕事をしていますが、お客さまからご質問やご相談をいただくことによって、自分の領域が広がっている実感があります。
例えば、「期日までに届出をしないとどうなりますか?」は、ときどきいただく質問です。
そもそも社会保険労務士は期日に間に合うように届出をしますので、それをしなかった場合にどうなるのかは、お客さまのほうが詳しかったりします。
「届出を忘れたらこんな通知が届きました」
など、お客さまに教えていただくこともあります。
そのようなこともあり、「我以外皆我師」を実感する今日この頃です。
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