ヒューマントレジャーサポートオフィス

王手は追う手・・・退職強要になってはダメ!

2014年2月11日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

将棋には「王手は追う手」という格言があります。「王手は追う手」とは、むやみに王手をかけても、相手の王将を安全地帯に逃がすことになって良くない、ということです。

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持駒は金が2枚、次の一手は?

将棋を覚えたての頃は、調子良く王手をかけ続けていると、自分が優勢になったような錯覚に陥ることがあります。もちろん、最後の詰みまで読んでいるのであれば構わないのですが、単に勢いで王手をかけ続けるのは問題です。

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すぐに王手をかけるのは問題です!

王手をかけ続けた結果、相手の王将が手の届かないところへ逃げてしまい、捕らえきれずに逆襲されてしまうことがあります・・・

王手をかけ続けても相手の王将が詰まないときは、「王手は追う手」ではなく「玉は包むように寄せよ」が正解です。

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王手をかけずに、相手の王将を包み込むように寄せていきます。
これによって相手の王将は防御不能です。

やみくもに王手をかけ続けるのではなく、相手の王将を包み込むように追い詰めていくことによって勝利に近付くことができる、ということです。


実は会社でもこれと似たようなことがあります。

やむを得ず辞めて欲しい労働者に対し、使用者が退職勧奨をすることがあるのですが・・・

使用者による退職勧奨に対し、労働者がそれを受け入れるかどうかは自由ですので、退職勧奨を行うことは特に問題ありません。ところが、徐々にエスカレートし、労働者が拒否しているにも関わらず執拗に退職を促すようになってしまうと、退職強要と判断されることがあります。そうなると、退職強要(不法行為)をしたことによって、逆に労働者から損害賠償請求をされてしまう可能性もあります。

労働者にも生活がありますので、退職後の生活や再就職のことを考えて提案することがポイントです。もちろん、教育・指導をして社内でその労働者の能力を活かせるなら、それに越したことはありません。それでもやむを得ず、ということであれば、退職金を上乗せするなど金銭面の条件提示などを行うことにより、円満な形で辞めていただくことが可能になるかもしれません。

玉は包むように寄せよ・・・いつも考えさせられます。

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