ヒューマントレジャーサポートオフィス

即戦力を期待するよりも「垂れ歩」

2014年2月28日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

今朝のことですが、このブログを読んでくださっている方から、嬉しい感想をいただきました。

「山岡さんのブログは勉強になるので毎回楽しみにしています。」
「(最近はアップしていないようですが)次はいつですか?」

励みになります!

ということで、今回は「歩」の使い方について書いてみたいと思います。

突然ですが、下記の局面で、先手の次の一手を考えてみてください。

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ヒント:持駒の歩を打ちます

どこに打ちますか?


2三歩と打って勢い良く「角取り!」と行きたいところですが・・・
角に逃げられてしまい、その後の攻めが続きません。

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2三歩(角取り!)と打ったのでは、後手の角が逃げてしまうため、その後の攻めが続きません

これは「王手は追う手」のときと似ているかもしれません。相手の駒に向けて直接打つと自分が優勢になったような気分になりますが、次につながらなくては意味がありません。

ここでは、2四歩と一つ手前に打つのが正解です。
これを「垂れ歩(たれふ)」と言います。

2四歩は、次に2三の位置に進むと「と金」に成ることができるため、直接2三へ打つよりも格段に攻撃力がアップします。

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2四歩と打つと、相手の角が逃げても「と金」に成って2筋(2列目)を破ることができます。

企業では、

「即戦力を採用したい」
「即戦力を現場に投入したい」
「とにかく即戦力を・・・」

という声を耳にすることがありますが、焦らずに一歩手前に打つぐらいの余裕を持ったほうが、結果として、その後の活躍につながっていきます。

たとえ即戦力級の社員であっても、職場環境が変わるとすぐには成果を挙げられない場合がありますので、営業ならロールプレイングを行ったり、製造なら機械の操作方法や安全に関する教育を行ったりするなど、一歩手前に打って人材を育成する余裕が必要では?

そんなことを感じた金曜日の夜でした。

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