ヒューマントレジャーサポートオフィス

遅れてしまった報告・・・前進できぬ駒はない

2014年3月5日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

前回のブログに引き続き、恥ずかしながら、またもや私の失敗談です。サラリーマン時代に法人営業の部署に配属され、まだ仕事に慣れていなかった頃、当時の上司に言われたことです。

「山岡、お客さまのところへ行ったときに、何か引っ掛かる言葉や様子を感じたら、その場ですぐ俺に連絡しろ。報告書を作成するときは、相手が言った言葉をそのまま書くようにしろ。」

このときは「まだ信用されていないんだな〜」と思ってしまいました。ところが、このときの上司の指導が良かった、と実感する出来事が起こりました。

あるとき、お客さま訪問を終えた帰りの車中で(途中から合流した)上司へ報告していたときのことです。上司からいろいろと質問され、私が思い出したように、

「そういえば、お客さまが○○のことを話していました。なんか引っ掛かりますね〜」

と言ったときのことです。

「バカ!なんでその場ですぐ連絡しなかったんだ!」

と言われ、上司と一緒にそのお客さまのところへ引き返すことになりました。詳しい内容は書けませんが、そのおかげで大きな問題に発展しなくて済みました。

当時の私はお客さまが発する言葉を聞いても、その場では、その言葉の中に問題が隠れていることに気付きませんでした。ところが、上司に報告しているうちに(上司の的確な質問のおかげで)気掛かりな点が浮上してきました。

経験豊富な上司や先輩であれば、後ろに引くことも考慮に入れながら仕事を進められると思いますが、経験の浅い社員にはそれが難しい場合もあります。同じ言葉を聞いても、経験が浅いと問題に気付くことができないかもしれません。部下や後輩の報告を受けるときは、お客さまが言った言葉をそのまま報告させるのも有効ですね。

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後ろに引くことのできない「歩」も「香」も「桂」も、前に進むことはできます

将棋の駒には、個性豊かなメンバーが揃っています。一歩一歩前進する「歩」、前方一直線の「香車」、敵も味方も飛び越える「桂馬」、いずれも後ろに引くことができません。「歩」も「香車」も「桂馬」も、相手の陣地に入ると「金」に成り、そうすると後ろにも引くことができるようになりますが、そうなるまでにはそれなりの時間がかかります。

「前進できぬ駒はない」・・・中原誠十六世名人が仰った言葉です。後ろに引くことができない駒はありますが、どんな駒でも前進することはできます。勇気づけられますね。

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