ヒューマントレジャーサポートオフィス

ハローワークの求人票で愛を伝える

2014年8月27日

こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。

最近、「求人を出しても応募がない」という声を耳にすることが増えました。そこで、あらためてハローワークの求人票を見てみると、賃金の月額が○○万円とか、労働時間は○○時○○分から○○時○○分まで、などと記載されています。数字や表面的な情報ばかり・・・

仕事の内容はある程度具体的に記載されていますが、なぜその仕事をするのか、仕事を通じてどのような価値を届けるのかなど、仕事の目的や会社の理念まで記載されていることは少ないようです。

法律を満たす必要があって何かと制約が多いのでやむを得ない部分もありますが、あなたが逆の立場だったら、その会社で働きたいと思うかどうか?人事担当の方は、そんなことを意識して求人票の記載内容を考えてみると良いと思います。

どんなに賃金が高くても、それだけでは応募しないでしょうし、逆に、賃金が低くても、キツい仕事でも、それが社会貢献や自分の成長につながる仕事であれば応募する人がいると思います。

実は過去の事例でこんなことがありました。その企業の賃金は決して高くなく、むしろ低いくらいでしたが、ホームページでは、経営者が従業員の育成について大きな夢を熱く語っていました。

あるとき求人票に、応募する場合には「10年後の夢」を作文にして事前送付してもらうように課題を記載してみました。

賃金が決して高いわけでもないのに作文を事前に提出させるなんて・・・これで応募する人がいるのか?私も半信半疑でした。ところが、ふたを開けてみると、数多くの作文が送られてきました。

従業員の育成について大きな夢を熱く語ったことが愛情となって応募者に届いたのではないでしょうか。少し高飛車に感じられるかもしれませんが、「うちの会社に入社したければ○○してください」と、愛情を持って課題を設定したほうが、単に労働条件を良くするよりも相手の心に響くのだと思います。そんなことを感じる出来事でした。

takabisha
高飛車は筋が悪いと言われていましたが、時代が変わると良い評価に変わることも・・・

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