桂馬の高飛び歩の餌食・・・苦い思い出
こんばんは。将棋で人事労務® を伝える文京区の社会保険労務士 山岡 です。
以前のブログで、釣りバカ日誌のハマちゃんのような営業マンを桂馬に例えたことがありますが、実際のところ、誰もがハマちゃんのように活躍できるわけではありません。
特に経験の浅い若手社員の場合、いきなりハマちゃんのように調子良く振る舞っても成果をあげるのは難しいでしょう。小さな成功を積み重ねて自信を持つことは大切なことですが、偶然の成功を過信してはマイナスになることもあります。
将棋には、「桂馬の高飛び歩の餌食」という格言があります。
桂馬は、他の駒とは違った変則的な動きをすることができます。目の前に駒があっても飛び越えることができるのですが、一度前に出てしまうと後戻りすることができません。初心者は調子に乗って桂馬をどんどん前に進めようとしてしまい、その結果、相手の歩の餌食になってしまうことが多いです。調子に乗ることは必ずしも悪くないと思いますが、調子に乗り過ぎると痛い目にあうことがあります。
調子に乗って飛び出すと、相手の銀に逃げられ、その後に6四歩と突かれて桂馬が死んでしまいます
私には苦い思い出があります。
私が新入社員だった頃、入社から半年程度経過して仕事に慣れてきたときのことです。私が作成した書類を手に持った先輩から、
「これ、自信あるか?」
と、訊かれました。それに対し、
「(こんな仕事)間違えるはずないですよ〜」
そのときは、つい一人前になったような気持ちになって生意気なことを言ってしまいました。
「お前、(偉そうに)何を言ってんだ〜!もう一度これ(書類)を見てみろ!!」
間違えるはずがないと思っていた仕事に初歩的なミスがあったのです。叱られるのは当たり前のことでした。
そのときの私には、慣れによる慢心があったと思います。もしかすると、それ以前にも、私のミスを周りの先輩達がさり気なくフォローしてくれていたのかもしれません・・・恥ずかしい限りです。以降、その先輩との間に気まずい雰囲気が漂い、仕事に取り組む姿勢や態度を反省することになりました。でも、それがあったおかげで、何事も基本を大事にするようになったので、私にとっては良いきっかけになりました。
基本ができていれば、多少の変則的な動きは魅力になりますが、基本を身につける前に桂馬を前に進めると痛い目に遭うかもしれません。かつての私のように・・・(汗)
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